2008年5月26日月曜日

『女猫雀士 闘牌伝説 雀奴(ジャンヌ)』と『フリー雀荘入門』レビュー

b12b8f62.jpg最近麻雀映画に凝ってまして、『女猫雀士 雀奴(ジャンヌ) 闘牌伝説』という超妖しいタイトルの映画を見つけましたので、早速レビューしたいと思います。

キャッチコピーは以下の通り。なかなかのものです。


 浅草を舞台に繰り広げられる死闘。

 利権を巡る欲望の罠!!

 組織が雇った非情の代打ち、笹島兄弟!

 組織の代打ち VS 二匹のメス猫、

 互いの存亡を賭けた”最後の勝負”が始まる。

 本格麻雀活劇巨編登場!



2003年にファントムプロダクツが制作しました。雀荘チェーンの「さんグループ」のプロモーションビデオとなっています。出来が良ければ、宣伝だろうがAVだろうが、ぜ~んぜん構わないんですけどね。果たしてその真価や如何に…。


美貌の女猫雀士 洋香(ようこ)を、2002年初代女流最高位の渡辺洋香プロが初主演。写真集『服を着させてください』では初のヘアヌードを披露し、世の麻雀&ロリータファンを魅了しましたが、今作品では肌を露出してません。

残念なことに、渡辺洋香はシロウト以下の演技力。蛍雪次朗などの役者陣はいい味出してるんですけどねえ…。

現実の対局の方がなんぼか真剣味があることか(すみません。拝見したことはないので「想像」です)。

いえ、対局時の表情や「牌回し」はまだしも、肝心の「台詞回し」が…。


もう一匹の女猫 日沼キリコを「妖闘地帯KIRIKO」「淫獣学園 実写版」の高橋めぐみが演じています。こちらは地味ながらもレイプシーンもあり、AV女優の面目役如です。

ただし、真面目な役どころなのにヤンキーっぽい金髪の食堂(?)の店員から、黒髪が似合う着物を粋に着こなした姉さんに変貌しますが、これは無理があるのでは。つうか、この境遇(ネタばれなので詳しくは書きませんが)で、なんで今頃店員やってんだ?!


「非情の代打ち、笹島兄弟」って、奴らがのうのうとのさぱっているのも納得できないし。

デテールが大雑把で説得力に欠け、もうグダグダです。

それに「女猫」って、何の必然性もないネーミングは一体?(あ、これは「Vシネ」のお約束でした。)


…と突っ込みどころ満載で、ある意味楽しいのですが、内容はともかくとして渡辺洋香プロが出演しているという一点で、もう、ファンにはたまらんのでしょう。


『フリー雀荘入門』




特典映像として「フリー雀荘入門」が収録されています。女流プロらが、雀荘での遊技マナーを丁寧に解説してくれます。これは初心者にはいいかも~。


ただし、導入部の雀荘内での説明が聞き取りにくいのが残念。牌の音はともかく、BGMが大き過ぎて喋っている内容がよく分からないのですよ。音楽流したいなら、そこは「口パク」にすれば良かったのに。

本当にプロの作品か、これ?(ここだけは自前かも)


以下、その内容です。

フリー雀荘のマナー



1.あいさつをしてゲームを始める。

2.発声を正確にする。

3.行儀よく打つ。肘や膝をつかない。

4.ラス半コール(この半チャンで止めますの合図)をすること。

実際の悪例集



・先ヅモはしない

・打牌は強く卓に叩きつけない

・点棒の授受は丁寧に行う

・他家の批判をしない

・ゲーム進行中、手牌に関することは喋らない

・鼻歌・口笛等は禁止です。舌打をするのも不快な行為です

・ゲーム進行中、他の方の手配の読みなどを口外しないで下さい

・アガったら、牌をみんなが確認できるように見やすく並べましょう

・引きヅモなどの紛らわしい動作はやめましょう

・他の人から届きやすいように牌山を右斜め前にだしましょう

・リンシャン牌は、こぼれて見えてしまわないように下に置きましょう

・捨て牌は、6枚切り。7枚からは2段目にお願いします

・両手は使わない、利き手のみを使って打つ

上手なお店の選び方



1.きちんとした看板が出ている

2.店内が明るく清潔

3.スタッフの元気が良い


お店によってルールが違います。必ず確認しましょう。


最後に「点数計算を覚えよう」ということで、簡単な実例を紹介しています。こればっかりは「暗記」と「実戦」ですからね。

かくゆう私も符の計算とか、未だ身に付いていません(汗)。

一から勉強し直さなくちゃ。


女流プロが頑張っているということで、評価は「★3つ」とさせて頂きました。



2008年5月18日日曜日

新人歓迎会で「ショーゲキの『銀魂』の全裸写真」を公開

76f061df.jpg金曜日、本社の「新人歓迎会」がありました。

出先(つくばのとある研究所)を少し早めに引き上げていったん車を自宅に置き、バスと電車を乗り継いで、池袋の「ボーリング場」へと駆けつけました。


3~4人ごとの6チームで、2ゲームの対抗戦です。

ボーリングなんて、ん十年ぶり。1ゲーム目は勝手が分からず、スコアは「80」弱。

「うわ~、もう100なんて届かないんじゃないかぁ」と思いましたが、2ゲーム目は何とか踏ん張って「119」を叩き出しました。疲れた~。


チーム内のメンバーも浮き沈みの激しいタイプばかりで、かなり苦戦。と言っても私は2回ともチーム内で最下位でしたが(足を引っ張ってた?)。

しかし、終わってみれば、我がチームは驚きの総合3位!

1位と2位は比較的ハイレベルな戦い(それでもハイスコア180くらい)でしたが、他はどんぐりの背比べ状態だったんでした。みんな社会人だしなー。


さて、二次会は「シェーキーズ」へ。

この一次会・二次会と、まるで学生のコンパみたいなノリは幹事の趣味だそうで、留学ですっかりアメリカ文化が染みついた彼は、わりと脂っこいスナック料理なんかが好みらしいのです。

「いかにもアメリカ人が好きそうな料理だよねー」

と、私がちょっと皮肉を言うと(いや、ピザは好きですよ)、

「でも、僕、運動もしてますからね」

と言い返しおった。

「だから、がんがんエクササイズして、ギトギトの高カロリー食を摂るところが、アメリカ人なんじゃん!(アメリカ人に対する偏見ありか)」

とやり返すと、周りの人たちはしごく納得してました。


そんなこんなで、フライドチキンやピザを食らい、ビールを飲み、大いに盛り上がったのでした。

特に、アニメとラノベ好きだという新人君と、部屋の3面に漫画が2000冊も積んであるという若い男性社員君のお二人とすっかり意気投合!

そのうち、ケータイに保存してあるお宝画像の自慢大会になってしまって、マニアックな斉藤由貴の写真やら、『灼眼のシャナ』の画像なぞを見せられました。

私も負けじと、『銀魂』の全裸写真やら、ベジータが「いいんだろ これで!!!」と叫んでる画像とかを見せたのでした。


ちなみに、この『銀魂』の全裸写真は、第49話「ギャンブルのない人生なんてわさび抜きの寿司みてぇなもんだ」で、アカゲというアカギっぽいキャラクタが登場して銀時たちと麻雀で勝負するという話のワンシーン。

脱衣麻雀ですよ、脱衣麻雀!「お子ちゃまの時間帯にこんなもん放送していいのかっ?!」ちゅう意見もあるでしょうが…。

「雀鬼アカゲ……20年間無敗の男や」というキーワードも出てきて「通」にはもうたまらんのですよ、ムふぅ!!


さて、いつものように、終電1本前の電車とタクシーで無事自宅に到着。帰りのTXの中では小説を読むくらいの余裕をかましてました。

しかしながら、一転して今日(正確には昨日)は絶不調。

朝食や昼食はテキトーに家族にご飯を食べさせ、自分も少しは食べましたが、頭は痛いし気持ち悪いしで、10時頃に娘を駅まで送った以外はずっと寝てました。で、フト気づいたら、もう夜の6時前。


お腹は空いてたんで「吸うゼリー」を食べたら、どんどん気分が悪くなってきて、7時過ぎにトイレでしこたま吐きました。でも、その後は嘘のようにスッキリ。直後に娘を駅まで迎えに行き、帰りにマクドナルドで夕食を調達しました(自分もアメリカ文化の影響受けまくりジャン)。良かった、車の中で気分悪くならなくって。

「吐け、吐けば楽になるんだ」って、本当だったんですねー。ていうか、丸1日経ってから吐くって、やっぱ歳だからか。で、明日はボーリングの影響で体が痛くなったりして。


「もう無理できないなぁ」と痛感した1日でした。



2008年5月14日水曜日

『実録・大阪やくざ戦争 報復』

800f8860.jpg実録・大阪やくざ戦争 報復(かえし)』とその『完結編』を観ました。

この映画には「三代目三王会」と「梅山組」が登場しますが、これは「三代目山口組」と「二代目松田組」を表し、その間で実際に起きた抗争事件、俗に言う「大阪戦争」を描いています。


それにしても、「三代目山口組」を頂点としたヤクザ組織のピラミッド構造ってすごい。組の下に組があって、その下にまた組があるんです(実際には、組の上に組があって統治しているんですけど)。ヤクザ社会に詳しくない方は、その辺りも注目して観ると面白いです。


主役の法力朱雀(モデルは盛力会の平川一茂)を、我らがシミケンこと清水健太郎が演じています。私は『雀鬼』の渋いシミケンが好きですが、こちらのシミケンの迫力もまた捨てがたい。ただ、ちょっと凄味あり過ぎかも。

(ちなみに『雀鬼 DVD-BOX』と『DVD-BOX2』を購入しました。この散財のせいで、今月のメディア代はすでに十万円に達する勢いです。あ、これは自分の分だけなので娘や息子の浪費分も算入すると…汗。詳しくは『霧笛望の本棚+メディア保管庫』へ)。


テーマとしては、ヤクザの生き様を問うているんでしょう。

「シノギ」がうまけりゃそれでいいのか、ちゅうことですね。それじゃ、サラリーマンや起業家とあまり変わらない。売られた喧嘩は買わなきゃ男がすたる、わけです。

組織内の幹部らの及び腰の態度に業を煮やした谷岡健三(モデルは山健組の山本健一)は、ついに徹底した報復攻撃に打って出ます。谷岡を演ずる山本昌平はヤクザの大親分の風格があり、見応え十分。竜造寺誠道(モデルは田岡一雄)役の梅宮辰夫以上かも。


さて、そうした行為がいいか悪いかという倫理面は置いといて(ここを見誤ると「道」を踏み外すので注意)、学ぶべきはその生きる姿勢。次の法力朱雀の言葉に、この映画の精神が凝縮されています。


 何をして生きようと

   問題ではない

 人生何に向って

   何の為に

 自分の道を歩むかが

   問題である



ま、そういった難しいことを一切考えなくとも、「ヤクザもの」好きなら文句なく楽しめます。「Vシネ」って、結構良質な和製エンターテインメントなんじゃないかな!?

2008年5月5日月曜日

国立科学博物館とパンダ焼

c020f91c.jpg5月4日、息子とその友達親子と、上野の『国立科学博物館』に行ってきました。

別途有料で『ダーウィン展』を開催していたのですが、その待ち行列を尻目に「地球館」へ。それが幸いしてか、10時頃にはまだそれ程混んでいませんでした。


THEATER 360』が13分待ちで観られるとのことで、まずは3D映像を観ることにしました。「愛・地球博」での作品と「恐竜の世界」の二本立て。

円形ドーム内に360度の音と映像が展開されます。しかも、どういう仕組みになっているのか、上昇するときには浮遊感、高速で移動するときにはスピード感が体感できるのです。

まるでUFOに乗って、恐竜を観察しているような気分でした。


他の展示室も、子供に限らず大人でも十分楽しめるものとなっています。

大地を駆ける生命」の展示室では、様々なほ乳類や鳥類の剥製が出迎えてくれます。動物園と違って生態までは分からないですが、動物たちがずらり並んでいるさまはある意味、動物園以上かと。何だか『ジャングル大帝』を思い出しました(異種動物が仲良く集まっているのは、この漫画くらいでしょうか)。

ヘラジカの大きさにあらためて驚き、牛と鹿ってたいして変わらないジャン!と気づいたり…。


地球環境の変動と生物の進化」の、大小様々な恐竜の化石は圧巻です。まるで『ナイト ミュージアム』のよう。実はこの映画まだ観ていないのですが、今度ぜひレンタルしたいと思います。

夜中には、きっと剥製の動物たちや化石の恐竜たちが動き回っているにちがいありません。

(娘)「おかあさんって、結構単純!」


いえいえ、「夢がある」と言っておくれ。

パンダ焼「みどりの日」ということで動物園の入場料が無料でしたが、家族連れがいっぱいですごい混雑(ちなみに「こどもの日」は中学生まで無料らしい)。息子らも博物館で「お腹いっぱい」だったので、こちらは入場しませんでした。

お土産に友人のおかあさんが「パンダ焼」を買ってくださいました。そのまま息子の友達がうちに泊まりにくることになっていたので、気をつかってくださったのです。


先日、上野動物園最後のパンダ「リンリン」が天国に旅立ちました。

思えば、初めてカンカン、ランランが上野動物園にやって来たとき、長い列に並んで見物したものです(そのときは寝姿しか見られませんでしたが)。

それ以来、パンダは上野動物園の象徴的な存在でした。

なんだか寂しいです…。


気になるのは「パンダ焼」のゆくえ。

まあ、さほど心配しなくとも、無くなることはないでしょう。モチフワでさっぱりしたこしあんは、もうやみつきですからね。

パンダ焼」は永遠に不滅です!