2006年7月18日火曜日

W-ZERO3[es]ファースト・インプレッション


梅雨の晴れ間の7月15日、ビックカメラ有楽町店「W-ZERO3 [es] 体験コーナー」に行ってきた。17日までの期間限定「タッチ&トライ・予約イベント」である。

14日の予約開始時には、約170人の長蛇の列ができたらしいが、15日の11時頃は、土曜だというのにそれほど混んでおらず、すぐに実機に触ることができた。
es_biccameraJPG.JPG

とりあえず、ファースト・インプレッションということで、初代W-ZERO3との違いに焦点を当ててみよう。

【外観】
・重 さ:220g → 175g
・サイズ:幅70×高さ130×厚さ26mm → 幅56×高さ135×厚さ21mm
es_1.JPG

おお、かなりスタイリッシュ。W-ZERO3は「PDAでござい」ってな感じがあったが、これならフツーの人でも抵抗なく持ち歩けそう(いや、私はPDA好きなんで、初代W-ZERO3でOKですがね)。

テンキー付で、ちょい大きめのストレートタイプのケータイとなっている。

持った感じは..

軽い!

小さい!

これなら電話として使えるかも、というのが第一印象。

【キーボードと入力変換】
・ATOKの予測変換機能
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もちろん、シャコーンと本体をスライドさせれば、フルキーボードも出てくる。ま、これがなくっちゃ、W-ZERO3とは言えないかもしれない。このキーボードは縦が2mmほど短くなったのだが、キークリック感がよいので、以前より打ちやすくなった気がした。

入力変換にATOKが採用されたのも大きい。予測変換は、高速入力が得意な人にはかえって邪魔かもしれないが、かなり便利な機能である。もちろん、テンキー入力でも推測変換してくれるから、ちょっとしたメールなら、これで十分かも。
es_ATOK.JPG

【ディスプレイ】
・画面サイズ:3.7インチ → 2.8インチディスプレイ

画面が小さくなったのは、電話としての使い勝手やスマートなデザインとのトレードオフ。どちらが好みかは、人それぞれだと思う。視認性ということでは、W-ZERO3より劣っているようには感じなかった。一般的なケータイより美しいのは確かだ。

【スタイラスペン】

さて、スタイラスは?

勉強不足の私は、スタイラスの取り出し方を知らなかった。いろいろ試行錯誤した末、左サイドにスタイラスペン・イジェクトボタン(と言っても、スライドさせるだけの仕組み)を発見した。その後、隣の方も「スタイラスはどうやって取るんだ?」と一緒にいらした方に聞いても分からないご様子だったので、教えて差し上げた。これはギミックというより、取り出しにくさをカバーした苦肉の策かもしれない。

【USB機能】
・USB1.1 → USB2.0、USBホスト機能

USBホスト機能搭載はすごい。同じくシャープ製のLinux Zaurusでも、公式にはサポートしていなかった機能である。

例えば、以下のような機器を接続できるようになるらしい(ただし、USBホストケーブルは別売)。特に、Bluetoothアダプタとワンセグチューナーには、多くの期待が集まりそうだ。

・モバイルプリンター
es_printer.JPG
・プレゼンテーション・アダプタ-プロジェクタへ出力
es_projecter.JPG
・キーボード
es_keyboad.JPG
・ワンセグチューナー(製品筐体イメージ)
es_oneseg.JPG
・Bluetoothアダプタ
・デジタルカメラ
・フラッシュメモリ

【その他の改良点】
・リセットボタンの位置:裏ブタを外したところ → キーボードの左脇
・W-SIMカードスロット:本体上部
・連続待受時間:200時間 → 500時間
・連続通話時間:5時間 → 7時間

【無線LAN】

搭載 → オプション

これはイタい。インターネット接続手段として無線LANはぜひ、標準搭載してほしいところ。これも、トレードオフの結果だろう。

ちょうど今日(18日)、miniSD型の無線LANアダプタが発表となった。miniSDスロットが塞がれてしまうのは辛いかもしれない。そのうちUSBタイプのものも出ると予想される。

【カメラとバーコードリーダ】
・起動ボタン/シャッター:搭載 → 非搭載
・有効画素数:133万画素 → 131万画素
・接写(マクロ)モードあり
・バーコードリーダ搭載

本体にシャッターボタンが見当たらないので、ビックカメラの店員さんに聞いてみた。どうやら、いちいちアプリケーションから「画像とビデオ」を起動しなければならないらしい。他のボタンにカメラを割り当てれば済むことだが、使いづらい。

カメラ機能としては、W-ZERO3とほぼ同じ画素数であっても、接写モードがあり、画質はやや鮮明になった気がする。

また、QRコードを読み込める「バーコードリーダ」ソフトがある。しかし、「画像とビデオ」を接写モードで起動しておいてから、別に「バーコードリーダ」を起動しなければならず、かなり面倒だと感じた。

【電話】

今回、電話機能については、あまり試してみることができなかった。

連絡先の一覧から相手先選び、[通話]キーで電話がかけられるようになったらしい。当たり前の機能なのではあるが。

縦長になって、通話しやすくなったのは確かだ。

【内蔵プログラム】

こんな感じ。Opera Mobileがデフォルトのブラウザになっている。

Internet Explorer Mobileも搭載している。

また、W-ZERO3メールは、以前のメールより使い勝手が向上しているようだ。
es_program1.JPGes_program2.JPG

【実行中のプログラムの終了】
・スタートメニュー[設定]-[システム]タブ-[メモリ]-[実行中のプログラム]で終了

   
・Today画面の右下アイコン、または、Today画面アイテム(一覧)の[実行中のプログラム]で終了

これは、かなり便利になった。Windows Mobileでは、ウィンドウを閉じてもプログラムは終了していない。プログラムを起動し過ぎると、次第にメモリを圧迫するので、終了操作はかなり頻繁に行わなければならない作業だからだ。



さて、買うか、買わざるべきか。

「こういうのを待っていた!」という方は今すぐにでも予約にチャレンジすべきだが、そうでなければ、レビューサイトなどを研究して、じっくり比較検討してみるのもいいかもしれない。

電話としての機能を重視し、さらにPDAとしての用途を望むなら、[es]は良い選択肢と言える。主にWEBブラウズや動画再生をしたいなら、画面が大きく、無線LAN標準搭載のW-ZERO3をオススメする。

明日19日~21日、東京ビックサイトで「ワイヤレスジャパン2006」が開催される。W-ZERO3[es](ブース番号:B-201株式会社ウィルコム)や無線LANアダプタ(ブース番号C-229:アイ・ビー・エス・ジャパン)が展示されるらしい。時間のある方は足を延ばしてみてはいかがだろう(WEBサイトからの事前登録で入場料 3,000円がタダになるので、お忘れなく)。


ちなみに、私は初代W-ZERO3を所有しているが、今回、予約はしていない。私の住む地域はPHSの受信状態があまり良いとは言えず、電話としての必要性がないもので。それに、画面がでかい方が好みだし..

ああっ、でも、ワンセグとかBluetooth、いいなぁ。

はぐはぐリナザウ+W-ZERO3ウィキ
W-ZERO3レビュー記事

BlogRanking03

6 件のコメント:

  1. 詳しいファーストインプレッションありがとうございます。
    私は未だに2台持ちがネックで、迷っております。
    通話はね、確かにしないんですよね・・・。
    でも、USBホスト機能が付いたり、細かいところチューニングされてるんで、買うなら[es]かな、と思ってます。

    夏ボーナスを飲み代とDS Liteに使ってしまったので、ちょっと我慢ですが↓↓

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  2. ここは「買い!」でしょうとも。
    2台持ち、いいですよぉ。
    心が豊かになります(財布は淋しくなります)。

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  3. ちょっと大人買いするには貧困すぎますね。
    10年早いって言われます(苦笑

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  4. じゅっ、10年もっ。
    てゆうか、10年経ってもおんなじかも。
    (私の場合だけか?)

    私は「闘牌伝説アカギ」のDVDを大人買いしちゃったし、もう余力が残っていない..

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  5. 初めまして! はぐリナ、SL C3000の時代から見てましたっ。
    今回、W-ZERO3[es]を購入する際にも、参考にさせていただきました、
    これからもインプレやレポート、期待してますね!

    それにしても、予想してたより液晶が綺麗です。
    まるで、店頭のモックみたい・・・それ以上? さすがシャープです。

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  6. レイさん、こんばんは。
    W-ZERO3[es]を購入されたんですね。
    う、うらやましい!

    ホント、液晶、綺麗ですよね。
    満足されているようで、何よりです。
    これからもよろしくお願いします。

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