テザリング提供開始!スマートフォンをモバイルWi-Fiルーターとして利用できるように
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書籍の注文について、お願いがございます。
bk1では発送に7日以上かかる商品は、即日や1-3日までの商品とは別発送になっていたと記憶しています。
bk1と同じつもりで「一括発送」を選択してしまいましたが、hontoでは本当に全部揃わないと発送されないことに3日経ってやっと気づきました。しかも、7-21日の商品は品切れの可能性があるとの連絡を頂いております。
出来る限りまとめた方がエコだと思ったのが、見事に裏目に出てしまいました。
送料も無料期間ということなので、入荷した商品を先に発送して頂くことはできないでしょうか?
hontoとbk1の統合リニューアル、おめでとうございます!
私はbk1から移行してきた者です。
マイページにある「欲しい本」の仕様について、要望がごさいます。
bk1の「あとで買う本」では複数冊を選択して「買い物カゴ」に移動することができましたが、「欲しい本」ではそれができません。これでは、Amazonの「カートに保存した商品」のイマイチな仕様と同じですが、Amazonでは「ショッピングカート」とは画面遷移が発生しない(ページにまたがる場合は別)のでまだマシと言えます。
また、「欲しい本」で[買い物カゴに入れる]をクリックしても、「買い物カゴ」に移動するわけではなく追加されるだけです。
「欲しい本」は購入する前のストック場所としては全く機能していない、と言い切ってもよいレベルだと思います。
そもそも「欲しい本」は「買い物カゴ」に連動したいのか、「マイ本棚」に連動したいのか、役割がはっきりしていません。どちらも実現したいのでしたら、徹底的に細部にこだわって機能を設計しなおし、ユーザの満足のいくようなインタフェースを実装してください。
また他サービスと比較して恐縮ですが、少なくともAmazonでは「カートに保存した商品」と「ほしい物リスト」は別々のシステムで、役割が分けられています。
長々と書きましたが、とりあえず「欲しい本」に望む最低限の機能は以下の2点です。
1. 複数冊をチェックできるようにし、[まとめて買い物カゴに入れる]ボタンを設置する。
2. [買い物カゴに入れる][まとめて買い物カゴに入れる]ボタンをクリックしたときに移動できるようにするか、追加したことを示す印などを付けてユーザ自身が分かるようにする。
ご検討のほど、よろしくお願い致します。
「honto」は紙の書籍やCD、DVDから電子書籍まで、幅広いコンテンツを取り揃えていて、しかもリアル書店とも連携しているなんて、hontoに素晴らしいネットサービスだと思います (^_^)
これからも応援していきますので、がんばってください。
石黒 耀 作『富士覚醒』を読みました。
2006年11月に刊行された『昼は雲の柱』を改題して文庫化したもので、東日本大震災を経て、加筆修正が行われています。石黒氏は「著者あとがき」で、東北地方・太平洋沖地震は少なくとも一部の自然科学者の間では想定内であり、福島第一原発事故は素人にも想定できるレベルの原発事故だと言及されています。自然災害を人災とせず、被害を最小限に食い止めるにはどうすべきかというシミュレーション小説としても本書は書かれているのです。
一方、登場人物もなかなか魅力的です。真面目で優しい大学教授(例えるなら、出来杉君?!)とその一人娘、がさつだけど一本気な地元実業家(例えるなら、ジャイアン?!)とその一人息子を中心にストーリーは進みます。子供達は同じ高校に入学したばかりで、ほのかな恋愛感情が芽生えてすったもんだするところなぞ「ラノベかよ!」とツッコミたくなりますが、殺伐としがちなクライシスパニックものと一線を画しているのは、登場人物の背景と感情が丁寧に描かれているところでしょう。
富士山噴火をメインとしたクライシスものではありますが、神話や古代史の謎解きが同時進行するため、歴史好きな方にもオススメしたいです。最後には謎が一つの解へと導かれるのが痛快でもあります(と言っても、あくまで物語上ですが。また、さらなる秘密は続編へと引き継がれます)。逆に、物語の前半部はこのような話が延々と続くので冗長になり、興味のない人にはやや退屈かもしれません。
中でも興味深かったのは、古代神話に出てくる火山神についての説ですね。
火山神はその成り立ちと歴史から、南洋系火山神と大陸系火山神に分類できるというのです。
アララト山と言えば、2010年に「ノアの方舟」が発見されており、年代測定によって今から4800年前のものであると証明されています。これが本物のノアの方舟かどうかはともかく、山岳信仰の表れであるということは言えるのではないでしょうか。
■AFP BBNews 2010/04/29
「ノアの方舟」確率99.9%で発見と探検チーム、トルコ・アララト山頂
では何故、火山が神とあがめられたのでしょうか。その答もこの小説にありました。
火山学者である山野承一郎教授は、高校生の富成亮輔に次のように語ります。
風化した火山灰はミネラルに富み、豊かな植生を育てる。山体は乾期も絶えることのない清冽な水を生む。
なんと、富士山の湧水量は1日500万トンで黒四ダムの30倍、しかも生命維持に必要な微量元素を含み、水道水のようにトリハロメタンやアルミが検出されることもないのです。
山野教授は続けます。
水、食料、火、石器の原料といった人類の原始生活に必要な全ての物を供給してくれていた。原始人類はそのことを身体で理解していたので、噴火災害に遭っても、じきに火山の麓に戻ってきた。そして、火山に感謝し、畏れを抱き、神格を与えた。これが火山神だ。
これは、海の神にも言えることではないでしょうか。海は豊かな恵みを与えてくれるけれども、ときに高波や津波が町や村を襲うこともあります。東日本大震災で被災された漁師の方達が、津波で船が流されても、原発の影響で海産物の売れ行きが落ちても、また同じ海で暮らしを立てていきたいと願うことからも分かるような気がします。
どのように自然とつき合っていけばいいのか、そのヒントを見つけることができるかもしれません。
この話には御用学者や金権政治家、利権を貪る業者が出てきますが、大災害発生の裏で巧妙に画策する様子を見るにつけ、東日本大震災でも原発事故も絡んで同じようなことが行われていたのではないかと不信感がつのります。いえ、まだ継続中と言った方がいいかも。人々の安全や生活よりも己の欲望や利益を優先するような輩によって。
「住民の不安を無用に煽るな」という一部の防災関係者や行政サイドに対し、山野教授は「事実は事実。すべての危険を予測できるほど、我々は地球の仕組みを理解していない」「無用に安全を強調するのは、最悪のケースを考えろという防災の基本に反する」という信念に従って行動します。
実はこの本、静岡大学防災総合センター教授の小山真人氏の推薦を受けています。是非、巻末にある小山教授の解説までくまなく目を通してください。教授は解説の最後をこう締めくくっておられます。
しかし、そのような想定外の大規模災害が現実となっても、火山学者、行政担当者、ジャーナリスト、市民の理想的な協力関係によって犠牲を最小限に抑えられる可能性が、本書の中で示されている。このような理想と現実世界の間の隔たりはまだまだ大きいが、本書に描かれた防災対応は、富士山の火山防災に携わる専門家にとって希望の灯であり、また今後目指すべき目標でもあるのだ。
本書の後半部ではいよいよ富士山の噴火が始まります。科学的な理論と検証を元にした壮大ながらも緻密な構成と展開は、さすがは石黒耀氏。読んだときの楽しさを奪ってしまうことになりかねないので、詳しい噴火の様子はここには書きません。是非、皆さん自身で確かめてください。
二部作の予定ですが、物語としては一応完結しています。
二人の恋の行方、富士噴火後の再建など、気になることがたくさんあって、次回作が待ち遠しいです。