2005年9月13日火曜日
「容疑者・室井慎次」
去る9月4日、巷で話題の「容疑者・室井慎次」を観に行った。
場所は「シネプレックスつくば」、つくば市唯一のシネコンである。しかし、運悪く Route 354が大混雑。45分前には家を出、20分ほどで着くはずだったのに、マイカーの列はのらりくらり.. 運転手兼ナビの私は「他の道にすればよかった」とすごく後悔したが、時すでに遅し。一番楽しみにしていた娘はすっかりあきらめて、助手席で寝始めた。
なんと劇場に到着したのは、15分過ぎのこと。それでも全席指定のため、後の回に変えることもできず、トイレを経由して、急いでスクリーンへ。
遅れたとはいえ、物語はまだまだこれからというところだった。ああ、麗奈ちゃん(小原久美子役)が大人っぽくなって、なおかつ、かわゆい。なんと、駆け出しの女弁護士なのだ。
八嶋智人演ずる悪徳弁護士がオタクぼっちゃん系なので、なおのこと、久美子の清々しさが引き立つのかもしれない。
お約束のスリーアミーゴーズは、いい味を出していた。一服の清涼剤といったところか。客席から笑い声。
室井は、相変わらず渋い。今どき、こんな男がいるのかと思うが、スクリーンでは何でもアリなのだ。
テレビの紹介番組で、君塚監督が、室井にシナリオの「...」を表現してもらったというようなことを語っていた。つまり無言の演技なのだが、室井の深い思いのすべてが、その「...」に込められている。その表情に思わず、惹きつけられてしまう。
これが男気というものなのか。
そして、エンドロール。
物語的には多少無理があるものの、男の心情が見事に描かれていた。
と、私は感じたのだが、根っからの『踊る』ファンである娘は、納得いかなかったらしい。
娘いわく、「君塚さんのは、映画としてあんまり.. 絶妙な間で笑いがあり、ちょっと感動できて、爽快感がある。これが『踊る』の醍醐味でしょう。まあ、『踊る』のキャラに思い入れがあるなら、それなりによかったんじゃないかとは思うけど」。
そうかもしれない。
でも、いいじゃん。スピンオフ企画なんだし。
ちなみに私は、『交渉人・真下正義』で、重要なシーンである音楽会の観客として、エキストラに参加した。映画では映ってないけど...
かくゆう私も、かなり、『踊る』を愛しているのである。
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