2005年10月26日水曜日
PSPでぞわ~っ 怪談 『新耳袋』
『新耳袋』をご存知だろうか..
現代版、怪談百物語である。
そもそも、百物語とは、なんぞや。
古えの教えには、「物語百せし折には怪至る」とある。
TV版『地獄先生ぬ~べ~』第44話「子どもは見ちゃダメ!!禁断の怪談・百物語! 」にもあるように、一夜のうちに百物語を語ることは、魔界への門を開くことを意味する。
『新耳袋』の著者である木原浩勝氏は、その辺りをよくわきまえている。1冊の本には九十九話までしか、載っていない。
なぜなら、最後の一話は、あなた自身が語るからだ..
単行本『新耳袋』は、「第一夜」~「第十夜」。文庫本は現在、「第七夜」まで出版されている。私はその第一夜と第二夜を読んだ(もちろん別々の日に)。
小説はいい。否が応でも想像力をかき立てられる。
何気ない日常に潜む恐怖、あなたの隣人に降りかかる災厄。
すべては「この時間/この場所」で実際に起こりうるという気がしてくる..
「よく聞く話」と言えば、それまでなのかもしれない。それでも、ことさらの恐怖を煽るような話し言葉より、淡々と出来事を語る文体は、かえって真実味を帯びているように思える。
そして、今や、それは画像/音声へと姿を変え、新たな恐怖を我々に与え始めた。
PSPという機器を使用して..
ただし、これは、ゲームではない。マルチエンディングというわけでもない。
純粋な怪談体験ソフトである。
人々が寝静まった夜中、ぜひ、ステレオヘッドフォンを耳に刺し、ひとりで聞いて頂きたい。
PSP初の3Dサウンドは、あなたの内面に眠っている恐怖を炙り出すだろう。
画像は視神経を通じて脳髄に吸収され、音声は内耳を伝わり魂を揺さぶる。
あなたにとって、それは新たな恐怖体験となるに違いない。
文庫本
新耳袋 第一夜 木原 浩勝、中山 市朗著 角川文庫
PSP怪談体験ソフト
実話怪談「新耳袋」一ノ章
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うむむ、おれのPSPの唯一の欠点はUMDドライブが壊れていること。気合いれて保証書を探すか。。。
返信削除UMDって、PSPの心臓部とまではいかなくても、消化器ぐらいにはあたるかも。
返信削除でも、修理してまで、この『新耳袋』を聞かねばならないのかは疑問ですよ。
私はホラー大好き人間なので、これを見つけたときは、大喜びでしたけど。このためだけに、自分用メモリースティックを購入したほどですから。
(娘はホラー大っ嫌いで、そんなもん見たら呪われるといってメモリーを貸してくれません。ほんとは、PSP本体も貸したくないらしい。)
息子の方は、私と一緒ならなんとか見れるらしくて、イヤホンを二人で片方ずつ耳に入れたりしてます。
おれもホラーとか怪談とか心霊とか幽霊とかUFOとかタイトルがついたTVは必ず見ます。ただし、ジェットコースターは苦手です。
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